次世代ロボットエンジニア支援機構(Scramble)は恵まれた施設や設備を活用して事業を推進しています。拠点は順次全国に拡大予定です。下記地図のオレンジ色の都道府県は本機構の正・准会員の居住地であり全国に広く分布しています。
けいはんな拠点(機構事務所)
京都府相楽郡精華町にあるScrambleの中心拠点で、ロボット製作スペースと本機構の事務所を兼ねています。ロボット試走スペースが同拠点内に併設されていることから、この拠点ではロボットの製作から試走、練習までを全て行うことができ、非常に恵まれた環境でものづくり・ロボット開発に取り組むことができます。
アクセス
一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構
〒619-0294
京都府相楽郡精華町精華台7-5-1
けいはんなオープンイノベーションセンター209号室
機構事務所・ロボット製作スペース
けいはんな拠点である本機構の事務所・ロボット製作スペースは「けいはんなオープンイノベーションセンター」内に設置しています。けいはんな拠点ではロボット製作に必要な設備を備えており、学生達に思う存分ものづくりができる環境を提供しています。また、本スペースは機構所属者に対して年末年始等を除き1年中無料で開放しています。
けいはんなオープンイノベーションセンターとは?
けいはんなオープンイノベーションセンター(Keihanna Open Innovation Center @ KYOTO:KICK)は、公益財団法人京都産業21が管理する主にエネルギー・健康医療・インフラなどのスマートコミュニティ分野におけるオープンイノベーションの推進を目的とした、国際的な研究開発や技術交流を行う研究者達の拠点となる施設です。
一般企業や研究・教育機関等が利用可能な貸研究スペースを提供しており、本機構もそのスペースをロボット製作スペース・事務所として利用しています。貸会議室やホール、コワーキングスペースがある他、KICK最大の特徴として広大なロボット試走スペース(けいはんなロボット技術センター)を建物内に併設しています。そのためロボット開発にとって非常に恵まれた環境です。
設備のご紹介
ロボット製作スペース内にある一部の設備・器具をご紹介します。もちろんこれらの全ての設備は学生が自由に使用できます。
工作設備
3Dプリンター
Ender3pro、Anycubic i3 Megaなど
3Dデータをもとに一見作るのが難しそうな複雑形状の立体部品でも簡単に立体造形することができます。最近のロボット製作では不可欠になりつつある工作設備です。最大造形範囲は220 x 220 x 220mmで、対応しているフィラメントはPLA,ABS,TPU樹脂です。
CNCフライス
KitMillRD300、CNC2520など
主に板形状の金属/プラスチック材料を切削するための工作機械です。最大加工範囲は200 x 250 mm程度です。
ボール盤、けがき設備
SDP-300Vなど
部品加工の基本となる材料への「穴あけ」を行う工作機械です。ボール盤だけでなく、材料への「けがき」を行うための「ハイドゲージ」や「けがき台」などの設備も利用できます。
バンドソー
TBS-50、TR-035EBなど
軸材や角材を自動で切断することができます。人力での切断が難しい素材でもこの機械を使用することで簡単に切断することができます。人力での加工が難しい素材の加工ができる、ということは設計の幅を広げることにもつながります。
はんだごて
HAKKO FX-100、HAKKO FX-888Dなど
高い温度ではんだを溶かすための装置です。ロボットを制御するための回路等を製作する際に、はんだを溶かし電気部品(素子)を回路基板等に接合するなど、金属同士を接合するために用いられます。
オシロスコープ
Tektronix TBS1072B、Siglent SDS1104X-Eなど
電圧など目には見えない電気の素早い変化を測定し表示するための装置です。制御回路を作成する際に設計通りの動きをしているかなどを確認するために用いられます。
工作設備の使用に関して
Scrambleでは、学生が安全にものづくりができるように、安全講習の実施や、安全作業ガイドラインを作成しています。
その他設備
工作設備の他にもある、様々な設備をご紹介します。
大型モニタ・プロジェクタ
モニタスタンド付きの大型液晶モニタとプロジェクタを保有しています。打ち合わせの際に資料を提示したり、オンラインミーティングを実施する際などに利用しています。また、本機構がけいはんな拠点にてイベントを開催する際にも活用しています。
ロボットの試走、練習・フィールド設置のスペース
ロボットの試走、練習や、フィールド設置等を行うときは、けいはんなオープンイノベーションセンター内に併設されている「けいはんなロボット技術センター」の広大なスペースを利用しています。ロボット製作スペースと同じ建物の中にあるため、けいはんな拠点ではロボット製作から試走まで全てを同じ建物内で完結させることができ、迅速なロボット開発が可能です。
けいはんなロボット技術センターとは?
けいはんなロボット技術センターは次世代ロボットなどの開発や検証のために、中小企業などが共同利用できるロボット試走スペースであり、けいはんなオープンイノベーションセンター内に併設されています。床面積1,500㎡、天井高さ5mという恵まれた大空間ながら、例えばその内の160㎡であれば1時間当たり100円で利用できるなど、利用料が格安であることも大きな特徴です。
研究開発用ロボットやモーションキャプチャー設備など様々な機器の有償貸出もあり、ロボットの自律機能や強調機能をはじめとした、さまざまなロボット技術の開発、導入を後押ししています。