次世代ロボットエンジニア支援機構(Next Generation Robotics Engineer Support Organization:通称Scramble)は、日本のものづくりを担う次世代のエンジニアの育成、およびものづくり業界・文化の活性化を目指して2020年5月18日に発足しました。
次世代ロボットエンジニア支援機構とは
事業コンセプト
日本のものづくりを担う次世代のエンジニアとなる子ども達を、大人、企業また社会が協調し一体となって支援、育成し界隈をさらに活性化させる。
事業
次世代ロボットエンジニア支援機構は上記事業コンセプトに基づき子ども達に自由に学び成長できる環境を提供しものづくり活性化の目的の下に次の事業を実施しています。詳細は各事業のページをご覧ください。
ロボット研究開発を含めたものづくり活動、またそれに対する支援・助成事業
(事業例:製作費助成事業、製作・試走スペース提供事業、メンタリング事業など)
ロボット競技会などの支援および企画・主催・運営事業
(事業例:コミュニティ支援事業など)
ロボット教室や勉強会といった科学教育の分野に関するイベント・集会・科学教室・講演会などの企画・主催・運営事業
(事業例:エンジニアスキルアップ促進事業、イベント出展事業)
図書、雑誌等の刊行並びに電子媒体による情報の発信及び受信事業
その他目的を達成するために必要な事業
特徴
- 全国的な事業展開 ― 本機構では全国各地に広く分布した会員の協力および京都を中心とする全国3つの拠点の下に、様々なロボットコンテストに出場するチームの支援事業を中心にその他の事業を全国的に展開しています。
- 優秀なエンジニアが学生・子ども達を支援 ― 本機構に所属する多数の現役エンジニアは過去に各種ロボットコンテストで結果を残してきた知識・経験が豊富なエンジニアであり、学生・子ども達への支援を含めた本機構の事業に携わっています。
- 幅広い世代の学生・子ども達が所属 ― 高校生から大学院生まで幅広い層の学生・子ども達および現役エンジニアの支援のため本機構で4つのロボットコンテストチームを保有しています。このように広い世代の学生・子ども達や現役エンジニアが多数集い様々なロボットコンテストに出場する組織は他に類を見ません。
- 新たな社会システムの提案 ― ロボットコンテスト出場を通じて全国の学生・子ども達と企業様の間で深い交流の機会、地域コミュニティを作る、新たな就職活動の枠組みに繋がる提案をしています。
SDGsへの取り組み
次世代ロボットエンジニア支援機構は上記事業を通して、SDGs達成に貢献しています。
本機構ではSDGsの17の目標のうち、目標4「質の高い教育をみんなに」目標9「産業と技術革新の基礎をつくろう」目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の3項目に強く関連する取り組みを進めています。
具体的な取り組みについては「SDGsへの取り組み」ページをご覧ください。
Scramble(前身団体)のご紹介動画(2019年10月4日KBS京都テレビ様放送分)
沿革
設立の経緯
2017年に各種ロボットコンテストのOBである若手エンジニアや学生達が「昔のようにチームでロボットコンテストに出たい」という想いの下に、ロボカップサッカー小型ロボットリーグに出るためのチームScrambleが結成されました。その1年後、RoboMasterに参加するために立ち上げ予定だったチームを、既にチームとして軌道に乗っていたScrambleとチームは分けつつも共同で活動することで、チーム間の交流を深め相乗効果を狙う形でScrambleは複数のロボットコンテストに出場するチームとなりました。また、Scrambleの目的を「単にロボットコンテストに出場したい」というものから「ロボットコンテストに出場して技術を磨きたい日本全国の学生を支援する」という目的に変更し組織を「学生支援団体Scramble」と改称しました。この後さらにRoboCupJunior、マイクロマウスと学生・子ども達が集まるにつれて参加するロボットコンテストの数も増え、日本全国から80名以上の学生・子ども達、現役エンジニアが集う大組織へと成長しました。
そして、さらに多くのものづくりに興味ある学生・子ども達の支援・育成、ものづくり界隈自体の活性化を推進するために2020年5月に一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構を立ち上げるに至りました。
年 | 沿革 |
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2017年 | ・ロボカップサッカー小型ロボットリーグに出場するためのチーム「Scramble」が発足。 |
2018年 | ・Scramble初の公式大会ロボカップジャパンオープン2018おおがきに出場。 ・Scrambleとして2つ目のロボットコンテストRoboMasterに出場することを決定。2つ目のチームが発足。 ・2つのチームが1つの組織としてコンテストに挑むことで、相互協力や技術の共有などによる相乗効果を狙う。 |
2019年 | ・組織の狙いを日本全国でロボットコンテストに出場したい学生の支援とし、学生支援団体Scrambleとして活動を開始。 ・3つ目のロボットコンテストとなるRoboCupJuniorに出場するチームを発足。 ・RoboMaster、RoboCupSSL、RoboCupJunior全て公式戦に出場し、大きな成績を残す。 ・4つ目のロボットコンテストとなるマイクロマウスに出場するチームを発足。 |
2020年 | ・活動をさらに推進するため一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構を立ち上げる。 |